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はちみつ事業

アイネクシオではWeb・IT事業以外に、2015年から本格的に養蜂業を営んでいます。
本物を作りたくて「生はちみつ」を生産から販売まで行っています。

「生はちみつ」のどこに惚れたのか

きっかけは、2013年に養蜂業者さんの商品販促のご依頼をいただいたことです。
それまで「はちみつ」に特別興味を持っていたわけではなく、好んで食べていたスタッフがいたわけでもないので、書籍やWebでの情報収集をしたり、現場に足を運んで取材をしたりしました。

私たちの知らなかった「はちみつ」の世界に触れる中で、私たちは少しずつのめり込んでいくことになりました。

産地による味の違い

ミツバチが菜の花に集まっている写真

一番興味をひかれたのは、産地によって風味も見た目も全く違うということ。
フルーティなものもあればコクがあるもの、透き通った金色のものもあれば真っ黒なものなど、本当に味覚も視覚も刺激されました。

なぜ産地によって違いがあるのかというと、季節や場所によって咲いている花が違うため、ミツバチが集める蜜も種類が変わるからです。

理由を聞けば当然のように思いますが、それまで「はちみつ」という一つの食べ物としてしか考えていなかったものが、「どこで採れたから何の花のみつが多く含まれている」ということを意識するようになりました。

私たちが感じた驚きと同様、試食販売で複数の産地を食べ比べたお客さんもかなり驚かれます。

意外に多い「はちみつ」好き

もう一つ、私たちの周りには、意外に「はちみつ」好きが多いことを知りました。
「はちみつ」の販促をしていることを話すと「食べてみたい」という人がたくさんいて、食べた人は必ず「おいしい!買いたい!」と言います。

大げさな表現ですが、身近な人を「はちみつ」で幸せな気分にしてあげられる、そんな様子を見て私たちも幸せな気分になる・・・そんな感覚を持ち始めました。
市販されている「はちみつ」とは違うものだからこそ、こういう感覚を持ったのだと思います。

こだわっているポイント

混ぜないこと

採蜜した生はちみつを漉す

産地ごとの違いを感じてほしいから、複数の産地の「はちみつ」を混ぜることはありません。

厳密には、同じ産地でも時期によって微妙な変化があります。
季節の始まりと終わりでは咲く花が違う、そんなことから自然環境に興味を持っていただくきっかけにもなるかもしれません。

加熱しないこと

「生はちみつ」と表現していますが、「はちみつ」は本来生のものです。
ところが、市販されている「はちみつ」の多くは加熱されたもの。

なぜ加熱する必要があるかというと、糖分の多い「はちみつ」は、水分量が多いと発酵して商品にならないからです。
本来の「はちみつ」は、ミツバチが巣の中で羽を羽ばたかせ、時間をかけて水分を飛ばすのです。
これだと時間がかかりますし、水分の少ない「はちみつ」は搾る手間も大変です。

加熱される理由は、商品にする際の効率化という理由が大きいのです。
ところが、「はちみつ」が持つ酵素やビタミン類は熱に弱いため、本来の栄養効果が期待できません。

また、食べた後に残る焦げ臭さも加熱された「はちみつ」の特徴。
この焦げ臭さが理由で「はちみつ」が苦手という方も多いようです。

天然・完熟の生はちみつ

アイネクシオの「生はちみつ」の定義図

人為的にエサを与えたり、精製したりしていないことを「天然」と表現し、水分を飛ばすために加熱せず、巣の中でじっくり水分が少なくなるのを待つことを「完熟」と表現すると、私たちが生産している「生はちみつ」を「天然完熟生はちみつ」と表現できます。

この本物の「はちみつ」を生産することが私たちのこだわりです。

市販されている「はちみつ」の実態

大部分が海外産

国内はちみつ流通量における生産国の内訳

国内で流通している「はちみつ」の約93%は輸入されているもの、うち77%は中国からのものです。

原材料として輸入される「はちみつ」は、80℃以上で加熱殺菌されることが義務付けられています。
このため、安価な輸入「はちみつ」を原材料としている市販の「はちみつ」の多くは焦げ臭く、栄養効果が期待できないものがほとんどです。

国内産の実態

国内産だから本物の「はちみつ」なのか、というとそうではないのが実態です。
やはり効率を優先する考えをもつ養蜂業者もありますので、加熱したり、安価なエサをミツバチに与えて「はちみつ」を作らせたりしているというのが現状。

安心・安全な「はちみつ」は、顔が見える養蜂家から直接手に入れるというのが一番確かな手段となっています。

生はちみつの良いところ

健康効果

成分のほとんどが糖分であり、ブドウ糖と果糖が半々程度。
分解する必要がない糖分のため、素早くエネルギー補給ができて消化吸収時に身体の負担が少ないのが特長です。

ほとんどが糖分と言っても、消費されやすいエネルギーであり、砂糖よりもカロリーが少ないこともうれしいですね。
そして多くの酵素やビタミン類を含むことから様々な健康効果が期待できると言われています。

その他にも、「腸の調子を整える」、「安眠効果がある」、「のどの炎症を抑える」などなど・・・。

美容効果

あまり知られていないのが美容効果。
「はちみつ」入りの化粧品は数多く流通していますが、「はちみつ」そのものが美容効果を期待できるのです。

肌に塗ることで酵素が肌の内部に浸透し、肌の調子を整えます。
また、水分の少ない「はちみつ」は空気中の水分を吸着し肌の保湿効果につながります。

殺菌・抗菌効果

水分が少なくて糖分の多い「はちみつ」は菌が繁殖できない環境と言われています。
そのため、基本的には腐ることは無く、殺菌・抗菌効果があります。
古代には傷ぐすりとして使われていたという説もあるくらい。

軽度の傷やニキビなどは、「はちみつ」を塗っておくと菌が繁殖しないため治りが早いと言われています。

今後目指す方向性

  • 生はちみつに携わることで知り得た情報を多くの方に知ってもらうこと。
  • できるだけ現場に関わり、生はちみつの生産工程やミツバチの生態を実体験すること。
  • 試食販売などでお客さまの声を直接聞くこと。
  • 養蜂場の周辺環境をお知らせすることで、山梨県の自然の素晴らしさを知っていただくこと。
  • Webを中心に情報発信し、自分たちが生産した商品を販売すること。
山梨県笛吹市一宮町産の生はちみつ

養蜂を通じてさまざまなことができると考えています。
Webの世界にとどまらず、私たちには何ができるのか、挑戦していきます。

毎シーズン、生はちみつのラインナップに多少の変更はありますが、以下のサイトで紹介しています。

「生はちみつ」のことを細かく記事にしていますので、時間がある時に是非ご覧ください。

アイネクシオのはちみつ
https://inexio.pw